「未来に幸せがある」教と「お金がなきゃ生きていけない」教
日本は一応仏教の国である。しかし人々は仏教を信じてはいない。代わりに何を信じているかというと「お金」である。
「お金」とは一体何であるか?
よくよくみれば、それはただの紙である。高度な印刷技術を使っているから特別な紙であるが、紙であることに変わりはない。
ただの紙であるのにそれに価値があるのは、みんなが価値があると信じているからである。なんでみんな信じているかというと、お金で何でも買えるからである。
何でも買えるから「幸せ」さえもついに買えると思い込んでしまったところに不幸がある。「本当の幸せ」はお金があるかないかとか関係ないところにある。
僕らは小さいころからの教育の影響で2つの強い思い込みを持っている。それが「未来に幸せがある」と「お金がなきゃ生きていけない」である。中学校では高校に入るための勉強をして、高校では大学に入るための勉強をして、大学では良い会社に入るための勉強をすることが良しとされる。
一体何のために?
幸せになるために。
一体何のために?
よい高校よい大学よい会社に入って、幸せになるために。
それでは、いまあなたは幸せですか?
いまのあなたは幸せですか?
私はいま幸せです。
高校にも大学にも会社にも入れなかったけれど
私はいま幸せです。
なぜなら未来に幸せを求めていないからです。今、僕は文章を書いています。それを楽しんで書いています。それだけです。それだけなんです。
人生はとてもシンプルです。今しかありません。未来に幸せなどないのです。僕らはよくよく気をつけないといけない。
「未来に幸せを求めて時間を大事にしているつもりが、今の時間を捨てていることになっていないか?」
そう自分に問いかけ続けないといけない。じゃなければ、いつのまにか「未来に幸せがある」と思って、人参を眼前にぶら下げられた馬のように、延々と走らされてしまう。